エレファント・ビジュアライザー調査記録

ビジュアルプログラミングで数式の変形を表すことを考えていくブロクです。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

エレファントな群とリー代数(10)

一般マグマの多項式の単一化アルゴリズム(2) この項目の内容は「一階の項」の理論と内容は同じものになると思われます。書き方を変えることで極限や普遍性について考えるときに多項式の考え方が使えると思うのですが、今のところどうなるかわかりません。前…

エレファントな群とリー代数(9)

一般マグマの多項式の単一化 環(および自然数の演算)(日本語が正しく表示されない可能性がありますがいつか書き直します)の使い方を説明すると書きましたが、ここで行っている「規則の合成」を説明するには単一化(ユニフィケーション)について説明する必要が…

エレファントな群とリー代数(8)

環の性質(2) 任意の 項演算を任意の個数もつ代数的構造に対しても「±マグマ」と同様の議論が成り立ちます。これを「一般マグマ」と呼ぶことにします。「一般マグマ」によって環の性質を証明することができます。前回の続きを書いていきます。\begin{cases} \…

エレファントな群とリー代数(7)

±マグマ 集合 が二項演算 と単項演算 を持つとき を±マグマと呼ぶことにします。「単項・二項マグマ」と呼んでいましたが長いのでこう呼ぶことにします。ここでは、マグマに関する議論に演算を付け加えたものをまとめて説明していきます。この議論に関する一…

エレファントな群とリー代数(6)

環の性質 「群の性質」で考えた「単項・二項マグマ」に二項演算を付け加えたものを考えます。これをここでは「単項・二項・二項マグマ」と呼ぶことにします。「単項・二項・二項マグマ」について「代入」を考えることで「群の性質」と同様に環で成り立つ関係…

エレファントな群とリー代数(5)

群の性質(2) 今回は群の性質の続きを調べていきます。 前回の結果 「エレファントな群とリー代数(3)」では書き換え規則の集合 \begin{cases} \rho_{1} & = & ( & x & \mapsto & e x & \to & x & ) \\ \rho_{2} & = & ( & x & \mapsto & x & \to & e x & ) \\…

エレファントな群とリー代数(4)

単位元をもつマグマの準同型(1) を単位元 をもつマグマ、 を単位元 をもつマグマ、 をマグマの準同型とします。このとき ならば が成り立ちます。これを「マグマの左単位元・右単位元」と同様の方法で証明することができます。項を に属する項と に属する項…

エレファントな群とリー代数(3)

群の性質 本[1][2]の中で「群の完備化」として、群の定義の一部から出発して完備な書き換え規則を得る手順が書かれています。こちらの私のサイト http://www2.biglobe.ne.jp/~optimist/algebra/word_2.html でもやっているのですが、本では有限回で終了して…

エレファントな群とリー代数(2)

モノイドの左逆元・右逆元 をモノイド( は単位元)とします。 (L) に対して、 であるような を の左逆元と呼びます。 (R) に対して、 であるような を の右逆元と呼びます。 が左逆元 と右逆元 を持つならば、 となります。 [証明] (L)より (R)より よって結…

エレファントな群とリー代数(1)

ここでは「項書き換え」のような方法で群、モノイド、半環やリー代数に関する証明を行ってみます。「項書き換え」については[1][2]の本を持っていたのですが見当たらないので、ウェブに同様の記事があったのでそれを参考にします。本来の「項書き換え」では…