この証明は、実際に対称式を基本対称式の多項式で表す方法を示しています。
を基本対称式
の多項式で書いてみます。
第1段階
に含まれる項の中で、定理の証明で述べた順序に関して最大の項は
となります。
によって変形する(両辺の差をとる)と
となります。
第2段階
に含まれる項の中で、定理の証明で述べた順序に関して最大の項は
となります。
によって変形する(両辺の差をとる)と
となります。
第3段階
に含まれる項の中で、定理の証明で述べた順序に関して最大の項は
となります。
によって変形する(両辺の差をとる)と
となります。
第4段階
に含まれる項の中で、定理の証明で述べた順序に関して最大の項は
となります。
によって変形する(両辺の差をとる)と
となります。
第5段階
に含まれる項の中で、定理の証明で述べた順序に関して最大の項は
となります。
によって変形する(両辺の差をとる)と
となります。
これで を含む項はなくなって、
は基本対称式の多項式として表すことができました。