2020-12-09 エレファントな関数論(6) コーシーの積分定理の証明 が を中心とする円の内部で微分可能とします。 が で微分可能とすると、任意の に対して が存在して が成り立ちます。 、 とすると となるので は で連続となります。 を通る長方形の積分路 に対して となります。ここで となります。 より よって となります。よって を とするとき と定義することができます。 より となるので は で微分可能で となります。積分路 が であるとします。 とおきます。 となります。これで の近傍で が存在してこの式が成り立つということがわかりましたが、コーシーの積分定理が成り立つということはこれでは言えないようです。複素関数概論 (数学基礎コース)作者:実樹広, 林,行雄, 長坂発売日: 2003/05/01メディア: 単行本