非専門的シンギュラリティー研究所

無限に動き続けるシステムを表す方法を AI なども使って考えていきます。

写像の分類(2)

(5) から (8) までについて証明してもらいました。

(5)  (N_2) かつ  (N_3) ならば  (N_5)

すなわち、 N 上で  s(x) \neq x_0 ( (N_2) ) かつ  s 単射 ( (N_3) ) であるとき、 N は無限集合 ( (N_5) ) であることを示します。

証明

 s^*(x_0) の構造
  •  N = s^*(x_0)  x_0 を含み、 s -操作に関して閉じた最小の部分集合です。
  • 具体的には、 N = \{ x_0, s(x_0), s^2(x_0), \dots \} となります。
 (N_2) の仮定
  •  (N_2) より、任意の  x \in N に対して  s(x) \neq x_0 です。

つまり、 x_0 に戻るサイクルは存在しません。

 (N_3) の仮定
  •  (N_3) より、 s  N 上で単射です。

つまり、 s(x) = s(y) ならば  x = y であり、異なる要素が同じ  s -像を持つことはありません。

 N が無限集合であることの示唆
  • 仮に  N が有限集合であると仮定します。すると、 N に含まれる要素の個数を  k とします。
  •  s 単射 ( (N_3) ) であるため、 x_0, s(x_0), s^2(x_0), \dots, s^{k}(x_0) はすべて異なる要素である必要があります。
  • しかし、 N = s^*(x_0)  s -操作に関して閉じているため、有限集合である  N の中で、ある  n に対して  s^n(x_0) が再び  x_0 に戻るサイクルを形成する必要があります。
  • これは  (N_2) ( s(x) \neq x_0 for all  x ) に矛盾します。
結論

したがって、 N は有限集合ではありえず、無限集合である必要があります。

結論

 (N_2) かつ  (N_3) ならば  (N_5) が成り立つことが示されました。

(6)  (N_1) かつ  (N_4) ならば  (N_6)

すなわち、 s(x) \neq x ( (N_1) ) が任意の  x \in N で成立し、かつ  \leq が全順序 ( (N_4) ) であるとき、 N の空でない部分集合は極小元を持つ ( (N_6) ) ことを証明します。

証明

極小元の定義

 A  N の空でない部分集合とします。 x \in A が極小元であるとは、任意の  y \in A に対して  y \leq x が成立することを意味します。

仮定の確認

1.  (N_1) :  s(x) \neq x なので、 s -操作は自己ループを持たないことを保証します。
2.  (N_4) :  \leq が全順序であるため、任意の  x, y \in N に対して、 x \leq y または  y \leq x が成立します。

 (N_6) を示す

任意の空でない部分集合  A \subseteq N を取り、 A に極小元が存在することを示します。

ステップ 1: 極小元の候補が存在することを確認
  •  \leq が全順序 ( (N_4) ) であるため、任意の  x, y \in A に対して、 x \leq y または  y \leq x が成立します。
  • この性質により、 A の元を順序付けることができ、 A の中で最小の要素の候補が必ず存在します(有限集合の最小元選択に似た構造)。
ステップ 2:  A の元の間にループがないことを確認
  •  (N_1) より、 s(x) \neq x であるため、任意の  x \in A に対して  s -列は自己ループを形成しません。
  • したがって、最小元が存在しないと仮定すると、すべての要素が「他の要素よりも小さい」という関係に含まれる必要があり、これは  \leq の全順序性と矛盾します。
ステップ 3: 極小元の存在を示す
  • 上記の結果から、 A の中で他の要素と比較して小さい要素が少なくとも1つ存在します。これが  A の極小元です。

結論

任意の空でない部分集合  A \subseteq N は極小元を持つことが示されました。
したがって、 (N_1) かつ  (N_4) ならば  (N_6) が成り立つことが証明されました。

 x \le y かつ  y \le x である  x, y の関係は何と呼べば良いですか

 x \leq y かつ  y \leq x である  x, y の関係は、通常「同値関係」と呼ばれますが、文脈に応じてもう少し具体的に説明できます。

文脈に応じた呼び方

1. 全順序や部分順序の文脈での呼称

  • この関係は、 x  y が「等しい(同値である)」ことを意味します。
  • 厳密には、この等しさは順序関係によるものなので、「順序による等価性」や「順序の同値性」といった表現が使われることもあります。

2. 同値関係の文脈

  •  x \leq y かつ  y \leq x は、順序構造で定義された同値関係に対応します。この文脈では、単に「同値」と表現されます。

3. 集合論や構造論の文脈

  • この場合、 x \leq y かつ  y \leq x の関係は「一致」と呼ばれることが一般的です。「一致」という言葉は、順序構造を超えて要素そのものが等しいことを強調します。

結論

文脈によりますが、最も一般的な呼称は「同値」または「等しい」です。特に順序集合の議論では「等しい」と表現するのが適切です。

 x \le y かつ  y \le x であるとき  x, y は同値ということにします。

(7)  (N_4) (N_7)必要十分条件

 (N_4) とは:

 \leq  N 上で全順序である。つまり、任意の  x, y \in N に対して、 x \leq y または  y \leq x が成立する。

 (N_7) とは:

 x, y \in N が同値ならば、 x = y 。つまり、同値な  x, y は厳密に等しい。

必要条件の証明:

 (N_4) が成立すると  (N_7) が成立することを示します。

1.  (N_4) より、 \leq は全順序であり、任意の  x, y \in N に対して  x \leq y または  y \leq x が成立する。
2. 同値の定義から、 x \leq y かつ  y \leq x の場合、 x  y は同値である。
3. 全順序の性質では、 x \leq y かつ  y \leq x が成立するとき、 x = y が成り立つ。これは、全順序での反対称性の性質に他ならない。
4. よって、 x, y が同値ならば  x = y であり、(N7) が成立する。

十分条件の証明:

 (N_7) が成立すると  (N_4) が成立することを示します。

1.  \leq が全順序であるためには、任意の  x, y \in N に対して  x \leq y または  y \leq x が成立する必要がある。
2. 仮に  x, y  x \not\leq y かつ  y \not\leq x を満たすと仮定する。この場合、 x  y の間に順序関係が存在しないことを意味し、 \leq は全順序でない。
3. しかし、 (N_7) によれば、同値な  x, y は必ず  x = y である。この性質により、任意の  x, y \in N において順序が確定する。
4. よって、 \leq は全順序であり、 (N_4) が成立する。

(8)  (N_5) (N_8)必要十分条件

 (N_5) とは:

 N が無限集合である。

 (N_8) とは:

任意の  x \in N に対して、 s(x) \not\leq x 。つまり、 s(x) は常に  x より大きい。

必要条件の証明:

 (N_5) が成立すると  (N_8) が成立することを示します。

1.  N が無限集合 ( (N_5) ) の場合、 s(x) による操作が  N の中で自己ループを形成しないことを示します。
2. 仮に  s(x) \leq x である  x \in N が存在するとします。この場合、 s -操作を繰り返すことで、有限個の要素の中でループが形成されることになります。
3. しかし、これは  N が無限集合であるという仮定 ( (N_5) ) に矛盾します。
4. よって、任意の  x \in N に対して  s(x) \not\leq x が成立し、(N_8) が成立する。

十分条件の証明:

 (N_8) が成立すると  (N_5) が成立することを示します。

1.  s(x) \not\leq x ( (N_8) ) より、 s(x)  x よりも常に「大きい」位置に移動します。
2. 仮に  N が有限集合であるとすると、 N の中の要素は有限個しか存在しないため、 s(x) -操作を繰り返すと必ずある  x \in N に戻る必要があります。
3. しかし、これは  s(x) \not\leq x に矛盾します。したがって、 N は無限集合である必要があります。
4. よって、 (N_5) が成立します。