フェルマーの小定理パズル(5)
前回の議論で
における
を法とする剰余類全体
が体であること、
から
を除いた
が乗法に関して群であること
がわかりました。
有限群 の元の個数を
と表します。
ラグランジュの定理
有限群 とその部分群
に対して
が成り立ちます。
は
に関する左剰余類または右剰余類の個数を表します。これは証明の中で説明します。
証明
、
とします。
(
は
のべき集合)を
という写像とします。
の像
の元の個数を
、
とします(
の部分集合として
で、
はこれらの共通部分のない集合に分割されます)。各
から1個ずつ元
をとります。
に対して
となる
が存在し、
より
となる
が存在します。
とすると、
となります。
よって
ならば
かつ
となり の元の個数は
となります。
次に を
という写像とします。
の像
の元の個数を
、
とします(
の部分集合として
で、
はこれらの共通部分のない集合に分割されます)。各
から1個ずつ元
をとります。
に対して
となる
が存在し、
より
となる
が存在します。
とすると、
となります。
よって
ならば
かつ
となり の元の個数は
となります。
よって となります。
と定義します。
系1
有限群 とその部分群
に対して
は
の約数となります。
系2
有限群 の元
に対して
系2の証明
とすると
の中に となる
、
が存在します。
となります。
を満たす最小の正の自然数を
とします。
は元の個数が
の
の部分群となります。系1より
は
の約数となり
となる
が存在します。よって
となります。
フェルマーの小定理の証明
を素数、
を
の倍数でない整数(
と
は互いに素)とします。系2を
に適用すると
よって
が成り立ちます。





