平方剰余の相互法則について見ていきます。まず定義などを引用しておきます。
「平方剰余の相互法則(1) - 非専門的シンギュラリティー研究所」より
【ルジャンドルの記号】
ここで以前説明した拡張された記法を使います。 が
ではない素数のとき、
が
の倍数のとき
が
の倍数ではなく、
が法
に関する平方剰余であるとき
が
の倍数ではなく、
が法
に関する平方剰余ではないとき
【
の性質】
を
ではない素数、
を整数とします。
- (1)
ならば
- (2)
を
の生成元とすると、
は群の準同型となります。
となります。
「平方剰余の相互法則(7) - 非専門的シンギュラリティー研究所」の「ガウス和」の方法を見ていきます。『ガウスの黄金定理 平方剰余の相互法則で語る数論の世界 (ブルーバックス)』でも最初に出現しますし、『数学セミナー2026年6月号 通巻776号【特集】高校生におすすめの整数論』でも書かれているので、この方法を知っていると理解しやすいと考えられます。『数論序説』を参考にします。
『平方剰余の相互法則: ガウスの全証明』IV、『数論への出発 増補版』に従って証明します。
【ガウスの和の定義】
を
の原始
乗根とします。整数
に対して
、
と定義します。
【定理1】
[証明]
(a) 
-
のとき
-
となることを証明します。
-
となることを証明します。
-
を
の生成元とします。
-
となることを証明します。
- もし
だとすると、
となります。
-
となり、
は生成元とはなりません。
- もし
-
だから
-
- よって
、
となります。
-
-
となることを証明します。
-
より右辺も
となります。
-
-
-
ではないとき
-
となります。
-
-
(b) 
-
-
-
のとき
-
-
ではないとき
-
とおき、
より
-
-
- よって
右辺のは
、
の範囲を動き、かつ
のときだけの和となります。よって
として
の範囲を動く和となりますが、
なので
の範囲の和となります。
…(1)
- 一方(a)より
…(2)
- (1)(2)より
-
【平方剰余の相互法則】
(『数論序説』 定理 1.27)
,
が
ではない異なる素数のとき、
が成り立ちます。
[証明]
-
とおきます。定理1(b)より
となります。
-
であることを証明します。
- オイラーの規準より
…(1)
- 一方定理1(a)より
-
…(2)
(は、
という形の数の和について、すべての
に対応する
の部分が法
で合同であることをいいます)
- (1)(2)より成り立ちます。
- オイラーの規準より
-
- よって
となります。















