非専門的シンギュラリティー研究所

無限に動き続けるシステムを表す方法を AI なども使って考えていきます。

証明路開発支援システム(17)

「平方剰余の相互法則(3)」をツリーのように書き直します。

平方剰余の相互法則(3) - 非専門的シンギュラリティー研究所」より

 F_p^* = \{1, 2, 3, … , p-1\} は巡回群になります。 r F_p^* の生成元とします。 F_p^* = \{r^i | i = 0, 1, 2, … , p-2\} r^{ \frac{p-1}{2} }= -1 となります。

【ガウスの補題】

 F_p^* の部分集合  \{1, 2, 3, … , \frac{p-1}{2}\} S とおきます。 a S の元とすると、

  •  ax∈F_p^*-S となるような  x∈S の個数が偶数 ⇔  a は法  p に関する平方剰余

[証明]

  •  f: F_p^*→\{0, 1\}
    •  x∈S のとき  f(x) =  0
    • そうでないとき  f(x) = 1
    とします。
  •  g: F_p^*→S
    •  x∈S のとき  g(x) = x
    • そうでないとき  g(x) = -x
    とします。
  • すると
    •  x = (-1)^{f(x)}・g(x)
    •  g(x) = (-1)^{f(x)}・x
    となります。
  •  h: S→S h(x) = g(ax) とおくと  h は全単射となります。
    • なぜなら  h(x) = h(y) とすると
      •  g(ax) = g(ay)
      •  (-1)^{f(ax)}・ax = (-1)^{f(ay)}・ay
      •  (-1)^{f(ax)-f(ay)}・ax = ay
       x, y \in S なので  f(ax) = f(ay) かつ  x = y となります。
    •  h は単射となります。 S は有限集合なので  h は全単射となります。
  • よって  \displaystyle \prod_{x \in S} g(ax) = \prod_{x \in S} x となります。
  • よって
     \displaystyle \prod_{x \in S} ax = \prod_{x \in S} \left( (-1)^{f(ax)}・g(ax) \right) = \prod_{x \in S} \left( (-1)^{f(ax)} \right)・\prod_{x \in S} g(ax) = \prod_{x \in S} \left( (-1)^{f(ax)} \right)・\prod_{x \in S} x
    となります。
  • よって
     \displaystyle \prod_{x \in S} \left( (-1)^{f(ax)} \right) = \left(\prod_{x \in S} ax \right)/\left(\prod_{x \in S} x \right) = a^{\frac{p-1}{2}}
    となります。
  •  F_p^* の元  x に対して  x = r^{e(x)} となるように  e(x) を決めます。
  •  \displaystyle \prod ( (-1)^{f(ax)}) = a^{\frac{p-1}{2}} = (r^{e(a)})^{\frac{p-1}{2}} = (r^{\frac{p-1}{2}})^{e(a)} = (-1)^{e(a)} となります。
  • よって
     \{x∈S | f(ax) = 1\} の元の個数が偶数 ⇔ e(a) は偶数
    となって主張が成り立ちます。
[証明終わり]

【平方剰余の相互法則】

 p,  q 2ではない異なる素数のとき、 \left(\cfrac{q}{p}\right) \left(\cfrac{p}{q}\right) = (-1)^{ \frac{(p-1)(q-1)}{4} }
が成り立ちます。

[証明]
「整数論」(共立講座 21世紀の数学)のやり方で証明します。縦に  x = 1, 2, … , \frac{p-1}{2}、横に  y = 1, 2, … , \frac{q-1}{2} をとって格子の位置に以下の記号を記入します。

  • ■は  \frac{q}{p}x < y < \frac{q}{p}x + \frac{1}{2}
  • ▲は  \frac{p}{q}y < x < \frac{p}{q}y + \frac{1}{2}
  • □は  y > \frac{q}{p}x + \frac{1}{2}
  • △は  x > \frac{p}{q}y + \frac{1}{2}

の位置に記入します。