整列可能定理(7)
『集合論入門 (ちくま学芸文庫)』を見ていきます。
以下の定理 4 によって『新装改版 集合への30講 数学30講シリーズ』の整列可能定理の元の証明ができそうですが、そのままだと今のところうまくいきません。これについては後で調べます。
順序数
(『集合論入門 (ちくま学芸文庫)』pp. 157 - 164)
順序数は「同値類のようなもの」と考えれば良いのですが、「フォン・ノイマンの順序数」(は「同値類のようなもの」に含まれるので)と考えても良いです。
定義. 順序数 、
に対して
、
なる任意の整列集合
、
をとるとき、
が
に同型な切片
をもつならば、
は
よりも大きい、あるいは、
は
よりも小さいといわれ
または
としるされる。
定理 1. いかなる順序数 、
に対しても、
、
、
のうちの一つ、しかもただ一つだけが成立する。
[証明]
-
、
となる整列集合
、
をとります。
- 「整列集合」の章の定理 2 より
、
、
のどれか一つだけが成立します。
- よって
、
、
のどれか一つだけが成立します。
定理 2. 、
ならば
[証明]
-
、
、
となる整列集合
、
、
をとります。
-
、
とすると
、
-
を同型とすると
- よって
となります。
順序数 よりも小さい順序数全体の集合を
と書く。定理 1 および 2 によって、これは一つの順序集合である。明らかに、
ならば
定理 3. 整列集合 の順序数を
とする:
。いま
の元
に
なる順序数を対応させるような、
から
への関数
を考える。しからば、
は同型対応である。
[証明]
-
、
とします。
-
であることから定義より
- よって
となります。
- よって
は順序を保存する単射となります。
-
が全射であることを証明します。
-
とします。
- 定義より
、
-
- よって
は全射となります。
-
を順序数を元とする(空でない)集合とし、
を一つの順序数とする。もし
が、次の二つの条件を満足するならば、それは
の上限といわれ
としるされる:
(1) ならば
(2) よりも小さいいかなる
に対しても、
なる
の元
がある。
定理 4. 順序数を元とする空でない集合は上限をもつ
[証明]
-
を順序数を元とする空でない集合とします。
-
に最大元があれば、それが上限となります。
-
に最大元がないとき
-
を添え字の集合とする集合系
-
-
が整列集合であることを証明します。
-
が全順序集合であることを証明します。
-
は
、
、
のどれかを満たすことを証明します。
-
となる
が存在します。
-
は全順序集合なので
、
、
のどれかを満たします。
-
-
は
かつ
ならば
であることを証明します。
-
となる
が存在します。
-
は全順序集合なので
かつ
ならば
となります。
-
-
-
の空でない部分集合
に最小元があることを証明します。
-
をとります。
-
となる
が存在します。
-
-
ならば
であることを証明します。
-
ならば
の最小性から
-
ならば
-
- よって
は
の最小元となります。
-
-
-
(
に対応する順序数を
)とします。
-
が
の上限であることを証明します。
-
ならば
である(
は
の上界である)ことを証明します。
-
とします。
-
に最大元がないので
となる
が存在します。
-
- よって
となります。
-
-
ならば
となる
が存在する(
ならば
は
の上界ではない)ことを証明します。
-
とします。
-
-
となる
が存在します。
- よって
となる
が存在します。
-
-
-
-






















