整列可能定理(8)
『集合論入門 (ちくま学芸文庫)』を見ていきます。
(I)
の部分集合
は、次の条件を満たすときガンマ列であるといわれる:
(a) は整列集合である。
(b) の元
は、
と切片
との差
の代表である:
(II) 二つのガンマ列
、
をとれば、
であるか、さもなければ、一方が他方の切片である。
[証明]
- ガンマ列は整列集合なので、「整列集合」の章の定理 2 より次のただ一つだけが成立します:
- (1)
は
と同型
- (2)
は
のある切片と同型
- (3)
は
のある切片と同型
- (1)
- まず (2)
の場合を考えます。
-
を同型とします。
-
は恒等写像ではないとします。
-
とおきます。
-
がガンマ列であることから
-
がガンマ列であることから
-
の最小性から
- よって
となり矛盾
- よって
は恒等写像となります。
- よって
となり、
は
の切片となります。
- (3) の場合も (2) の場合と同様に、
は
の切片となります。
- (1) の場合も同様に、
となります。
(III) すべてのガンマ列(から成る集合族)の和集合を
とすれば、これを、すべてのガンマ列をその部分順序集合とするような順序集合にすることができる。
[証明]
-
に順序
を定義します。
-
に対して
となるガンマ列
、
となるガンマ列
が存在します。
-
とおくと (II) より
はガンマ列となります。
-
の順序を
とします。
-
と定義します。
-
の定義は
、
の選び方によらないことを証明します。
-
となる任意のガンマ列
をとります。
-
の順序を
とします。
-
となる任意のガンマ列
をとります。
-
の順序を
とします。
-
とおくと (II) より
はガンマ列となります。
-
の順序を
とします。
-
となります。
- よって
の定義は
の選び方によりません。
- よって
の定義は
、
の選び方によりません。
-
-
-
となる任意のガンマ列
の順序を
とすると
となります。
-
は全順序であることを証明します。
-
となるガンマ列
の順序を
とします。
-
は全順序なので
、
、
のどれか一つが成り立ちます。
- よって
、
、
のどれか一つが成り立ちます。
-
となるガンマ列
の順序を
とします。
-
は全順序なので
、
ならば
となります。
- よって
、
ならば
となります。
-
(IV) (III) における順序集合
は整列集合である。
[証明]
-
を
の空でない部分集合とします。
-
となるガンマ列
が存在します。
-
は整列集合なので
が存在します。
-
は
の最小元であることを証明します。
-
をとります。
-
となるガンマ列
が存在します。
-
とおくと (II) より
はガンマ列となります。
- (II) より
または
は
の切片となります。
-
は
の最小元となります。
-
となります。
- よって
は
の最小元となります。
-
- よって
は整列集合となります。
(V)
はガンマ列である。
[証明]
-
をとります。
-
となるガンマ列
が存在します。
-
をとります。
-
となるガンマ列
が存在します。
-
とおくと (II) より
はガンマ列となります。
- (II) より
または
は
の切片となります。
-
となります。
-
となります。
-
となります。
-
- よって
はガンマ列となります。
(VI)
の元はすべて
に含まれる。すなわち、
である。
[証明]
-
と仮定します。
-
とおきます。
-
はガンマ列となります。
- よって
となります。
- よって
となり矛盾。
- よって
となります。






















