プログラム電卓(Blockly)(6)
「プログラム電卓(Blockly)」の説明の続きです。各領域の番号は「ビジュアルプログラミング(14) - エレファント・コンピューティング調査報告」を参照してください。
「足し算・引き算」の使い方
(11)のリストから「足し算・引き算」を選択すると(12)の領域にサンプルのテキスト(JSON)が表示されます。その後(10)のボタンを押すと(2)の領域に「足し算・引き算」のサンプルが表示されます。
- ボタン1 : (4)の領域の 、 と に任意の自然数を指定して、(3)の「1」のボタンを押すと、(4)の領域に 、 が表示され、(5)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が、(6)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が表示されます。
- ボタン2 : ボタン1の後、(3)の「2」のボタンを押すと、10進数の足し算が実行されます。これは筆算の足し算と同様の方法で行われます。最後の桁の繰り上がりは無視されます。
- ボタン3 : ボタン1の後、(3)の「3」のボタンを押すと、(6)の領域の各桁を、 からその数を引いたものに変換します。
- ボタン4 : (3)の「4」のボタンを押すと、(6)の領域に (最後の桁だけ )をセットします。
- ボタン5 : ボタン1の後、(3)の「5」のボタンを押すと、ボタン3、ボタン2、ボタン4、ボタン2を順に実行することにより、 のとき10進数の引き算が実行されます。5桁の場合を考えると、ボタン3、ボタン2で となります。その後ボタン4、ボタン2で本来なら となるのですが、最後の繰り上がりは無視されるので となります。
「掛け算・割り算」の使い方
(11)のリストから「掛け算・割り算」を選択すると(12)の領域にサンプルのテキスト(JSON)が表示されます。その後(10)のボタンを押すと(2)の領域に「掛け算・割り算」のサンプルが表示されます。
- ボタン1 : (4)の領域の 、 と に任意の自然数を指定して、(3)の「1」のボタンを押すと、(4)の領域に が表示され、(7)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が、(6)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が表示されます。(5)の領域にはすべての桁に が表示されます。
- ボタン2 : (4)の領域の 、 と に任意の自然数を指定して、(3)の「2」のボタンを押すと、(4)の領域に 、 に を で割った余りが表示され、(5)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が、(6)の領域に を 桁の10進数で書いたときの各桁が表示されます。(7)の領域にはすべての桁に が表示されます。
- ボタン3 : (3)の「3」のボタンを押すと、(5)の領域に(6)の領域を足します。
- ボタン4 : (3)の「4」のボタンを押すと、(5)の領域から(6)の領域を引きます。
- ボタン5 : (3)の「5」のボタンを押すと、(7)の領域の1の位が でなければ、1の位を 減らして (5)の領域に(6)の領域を足します。(7)の領域の1の位が ならば(5)の領域と(7)の領域を右に回転します。これは掛け算の一つの段階となります。
- ボタン6 : (3)の「6」のボタンを押すと、(5)の領域が(6)の領域以上ならば、(7)の領域の1の位を 増やして (5)の領域から(6)の領域を引きます。(5)の領域が(6)の領域より小さければ(5)の領域と(7)の領域を左に回転します。これは割り算の一つの段階となります。
- ボタン7 : (3)の「7」のボタンを押すと、ボタン5を一周するまで繰り返します。これで掛け算ができます。
- ボタン8 : (3)の「8」のボタンを押すと、ボタン6を一周するまで繰り返します。これで割り算ができます。