直接やり方を書いたらできるのかどうかをやってみます。『手を動かしてまなぶ ε-δ論法』に従って以下のように入力してみます。
連続の公理(上に有界な単調増加数列は収束する)から、アルキメデスの原理(任意の正の実数 、 に対して、ある自然数 が存在して を満たす)を証明してください
これは少しおかしいところがありますが流れは合っています。
アルキメデスの原理を と に適用すると、ある自然数 が存在して を満たします。この議論を取り入れて証明を書き直してください
これは間違っているところがありますが流れは合っています。
次に、前回の議論を直接指摘することにします。前回の議論で余計な部分があったので書き直します。自然数 を を満たす自然数とすると となります。よって
のとき
のとき
であるから とおくと
が成り立ちます。
以下のように入力しました。
任意の実数 と任意の実数 に対して、 を満たす自然数 が存在します。このとき とおくと、任意の自然数 に対して が成り立つことを証明してください
これはうまくいきませんでした。以下は引用です。
与えられた条件 から、 とおくと、次のように証明します。
まず、 を満たす自然数 が存在するという条件より、任意の自然数 に対して、 が成り立ちます。
次に、 とおくと、 は よりも大きいので、 です。
さらに、 は が大きくなるにつれて急速に増加するので、 で割ることにより不等式の右辺が小さくなります。
したがって、 が成り立ちます。
これにより、任意の実数 と任意の実数 に対して、 を満たす自然数 が存在する場合、 とおくと、任意の自然数 に対して が成り立つことが示されました。