複素数(4)
実数体 上の多項式 が 上既約ではないとすると、
、、、、 を満たす が
存在します。 より となります。 と表すことができます。 となります。 となりますが、 なのでこのような は存在しません。よって は 上既約となります。
とおくと は体となります。の元を複素数と呼びます。 となる が存在します。その1つを と表します。このときこのような元はもう1つ存在してそれは となります。
は 上の代数となります。 が最小多項式となるので は 上 次元となります。 の演算は 上 次元のベクトル空間に演算を定義したものと同じものとなります。 上の代数の同型で を に、 を に写すものが存在します。 と は の根となっています。
代数学の基本定理(2)
が定数でないならば は 内で一次式の積に分解されます。