[定理]
対称式は基本対称式の多項式となります。
[証明]
変数の個数に関する帰納法で証明します。 1変数の場合は、その変数自身が基本対称式と考えられるので、成り立っています。
として、のときには成り立っていると仮定します。 を対称式とします。 をについて整理して
と書くと
はの対称式となります。 よって変数の場合より、
は変数の基本対称式の多項式となります。 これを
とおきます。 ここでは
です。 との間には 、のときは
[tex: \LARGE t_{k}x_{n}+t_{k+1}=\left( \displaystyle \sum_{1 \le i_{1} < i_{2} < \cdots < i_{k} \le n-1}^{}x_{i_{1}}x_{i_{2}} \cdots x_{i_{k}} \right) x_{n}+\left( \displaystyle \sum_{1 \le i_{1} < i_{2} < \cdots < i_{k}